介護福祉士試験は、受験者も合格者も多めの国家試験です。
しかし、介護福祉士の合格率が高いからと油断して試験に失敗して不合格になることもあります。
筆記も実技もある介護福祉士試験に独学で合格するには、どんな勉強法がいいか、勉強時間やスケジュールなど計画的に準備する方法を紹介します。
介護福祉士の独学合格するために押さえるべきポイントは3つ
介護福祉士試験に独学合格するために、押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
合格ラインを理解すること
介護福祉士試験には筆記と実技が課されます。
筆記試験では、総得点125点に対して60%程度以上を得点しなければなりません。
また、11科目群全てにおいて1問1点以上は正解する必要もあります。
実技試験では、総得点100点に対して60点以上の得点が必要です。
合格ラインを理解しておくことは、合格を目指すために重要なポイントです。
介護福祉士の筆記試験では11科目群もの幅広い科目について問われるため、まんべんなく知識を頭に入れようとすると大変です。
合格ラインの得点が取れれば合格できるのですから、効率よく勉強するには出題傾向に沿って対策するのがよいでしょう。
医療的ケアの勉強を優先すべし!
介護福祉士試験では、11科目群から出題があります。
人間の尊厳と自立+介護の基本、人間関係とコミュニケーション+コミュニケーション技術、社会の理解、生活支援技術、介護過程、発達と老化の理解、認知症の理解、障碍の理解、こころとからだのしくみ、医療的ケア、総合問題です。
これら全ての科目群について、それぞれ1点以上ずつ得点しなければ合格はできません。
つまり、全科目まんべんなく勉強しなければならないのです。
ただし、毎年のように数多く出題されている科目群もあります。
介護の基本やコミュニケーション技術、生活支援技術といった科目は特に多く出題される傾向があります。
多く出題されている科目群は得点しやすいのが特徴です。
逆に出題数が少ない科目群はしっかり勉強しておかないと得点できない恐れがあります。
医療的ケアなどは出題数が少ない傾向がありますから、力を入れて勉強しておくとよいでしょう。
ただし、毎回出題数が同じとは限りませんから、数年にわたる出題傾向はチェックしておくことをおすすめします。
学習スケジュールの計画を立てること!
幅広い範囲にわたって出題される介護福祉士試験は、勉強しなければならないことが山積みです。
やることが多すぎて途方に暮れる前に、学習スケジュールを立てることが大切です。
計画的に勉強すれば、勉強しなければならないことが多くても試験日までにこなせます。
介護福祉士の独学合格するためのスケジュール計画の内容
介護福祉士試験に独学合格するために、どのようなスケジュールを計画すればよいのか紹介します。
介護福祉士合格に必要な勉強時間は「200時間」
介護福祉士試験に合格するために必要な勉強時間は200時間が目安だといわれています。
平均して3ヶ月くらいの勉強期間が必要ともいわれていますが、どのくらいの期間をかけて勉強するかは時間と共に人それぞれです。
自分の弱点などを踏まえて、準備期間はしっかりとっておくことをおすすめします。
10か月前に勉強を始める場合
働きながら介護福祉士試験にチャレンジする人も少なくありません。
仕事で疲れているうえに、何時間も勉強に集中するのは大変です。
せいぜい1~2時間程度が勉強に集中できる時間と判断したら、10ヶ月前には勉強をスタートしたほうがよいでしょう。
ときには勉強できない日もあるでしょうし、比較的余裕を持った勉強計画といえます。
苦手な科目がある場合も、このくらいの期間をとっておいたほうが安心です。
このくらい準備期間があると、隙間時間だけの勉強で合格を目指せるかもしれません。
半年前から勉強を始める場合
苦手な分野を「9月」から初めて1ヶ月は、苦手な分野一筋で勉強しました。
その後「10月」からは、苦手以外の分野を勉強し「11月~12月」全般+過去問題を行い「1月」は過去問題を行いました。引用:Yahoo知恵袋
介護福祉士の通信講座は、3ヶ月~8ヶ月程度の学習期間が多くなっています。
半年前からの勉強は間をとったところで平均的といってもよいでしょう。
無理過ぎず、気もゆるみ過ぎない程度の期間で、程よく学習計画を立てることができるでしょう。
3か月前から勉強を始める場合
本格的に始めたのは、12月からでした。
基本はひたすら過去問と予想問題集を解いてました。引用:Yahoo知恵袋
3ヶ月前に勉強を始める場合、それまでに何の準備もしていなければ猛勉強の必要があります。
紹介した口コミのケースは、教本には目を通していたうえでの試験前3ヶ月の勉強です。
毎日休まず、1日2時間以上の勉強をしなければ試験範囲の勉強をこなすのは難しくなります。
介護福祉士に独学合格するために動画・音声教材を有効活用すべし!
介護福祉士試験に独学合格するためには、動画や音声教材を活用すると効果的です。
移動中や休憩中などの隙間時間を使えば、効率よく勉強を進めることができます。
動画や音声教材をスマホやタブレットで視聴できる介護福祉士通信講座をチェックしておきましょう。
ヒューマンアカデミー たのまな
ヒューマンアカデミー たのまなの介護福祉士受験対策講座は、6ヶ月間を標準学習期間とする通信講座です。
介護福祉士試験の合格率が非常に高く、基礎知識を講義DVDでサクサク学べます。
添削指導が6回分付いていて、本番さながらの模擬試験を受けられるのも力になります。
講義DVDは講師陣と共に開発され、耳と目で視聴しながら正しい知識を理解できるのが特徴です。
模擬試験も、講師陣により頻出問題と傾向を対策して作られています。
日建学院
日建学院の介護福祉士講座は、インプットとアウトプットで最短距離の合格を目指す通信講座です。標準学習期間は3ヶ月。
医療的ケア分野を含め、最新法改正に対応した全ての科目を勉強できます。
過去問題は5年間の出題傾向に基づき抜粋。教本にはイラストを多用して視覚的に覚えやすくなっており、映像講義は一流講師によって録画されています。
パソコンをはじめ、スマホやタブレットにも対応しており、隙間学習を無駄なく行えるのも便利です。在宅で、全国統一模擬試験を受験することもできます。
ユーキャン
ユーキャンの介護福祉士合格指導講座は、実務者研修付のコースです。
筆記試験対策に加えて6日間のスクーリングがあり、介護福祉士試験の合格率が高いのが特徴です。
標準学習期間は7ヶ月と長めですが、しっかり勉強できます。
テキストと添削課題を中心に進められる通信講座ですが、医療的ケアの演習はDVDの映像でチェックできます。
1レッスンが数ページ程度のテキストですから、難しい教本を前にするとやる気が出ないという人にもおすすめです。
添削課題の合格が実務者研修の修了認定になるため、効率よく国家試験を目指すことができます。
まとめ
参考書や問題集を使って完全に独学で介護福祉士試験の合格を目指すこともできますが、できるだけ効率よく高い合格率を目指すのであれば介護福祉士の通信講座を利用するのが便利です。
実績が高い通信講座が多く、介護福祉士試験に詳しい講師陣が揃っていて頼りになるでしょう。
スクールに通うよりお金がかからないうえに、学習スケジュールなどのサポートがしっかりしているのもメリットです。
介護福祉士の独学には「【初心者向け】介護福祉士の独学におすすめのテキスト、問題集まとめ!」のページも参考にしてくださいね。