マンション管理士試験は、合格率が10%に満たない難関とされる資格試験です。
独学では落ちるのではないか、学習スケジュールの計画に失敗するのではないかと心配する人もいるでしょう。
ここでは、マンション管理士試験に独学で合格するための勉強法や勉強時間などについて紹介します。
マンション管理士の独学合格するために押さえるべきポイントは3つ
マンション管理士試験に独学合格するために、押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
合格ラインを理解すること
マンション管理士試験は、全問4肢択マークシート方式の出題です。問題数は50問で2時間の試験時間が与えられますが、出題範囲は広く幅広い知識が問われます。
合格を目指すためには、合格ラインを知っておくことが重要です。どのくらいの点を取っている人が合格しているのかを理解しておくと無駄なく勉強できます。
合格ラインを知らずに勉強を進めると、量の多い学習に無駄に苦労することになりかねません。
マンション管理士試験の過去10年の合格点を見てみると、50問中34~38点得点していることがわかります。
ということは、合格ラインは70%程度以上の得点と見ておけばよいでしょう。多く出題されている範囲、出題が少なめの範囲などもチェックして、効率よく学習することが大切です。
民法・区分所有法の勉強を優先すべし!
マンション管理士試験の出題範囲は4分野にわたっています。
マンションの管理に関する法令および実務に関すること、管理組合の運営の円滑化に関すること、マンションの建物および附属施設の構造および設備に関すること、マンションの管理の適正化の推進に関する法律関係という4分野です。
このうち傾向的に最も出題が多いのが、民法・区分所有法に関する範囲です。平均38%程度をこの範囲が占めていますから、得点しやすい範囲といってよいでしょう。
次いで出題が多いのが、修繕・維持等に関する範囲、管理規約・契約に関する範囲です。15~20%程度の出題率で、比較的多めに出題されています。
次に多いのが、適正化に関する範囲で10%程度です。その他は5%以下程度の出題率ですから、問題数が少ないだけに力を入れて勉強しても無駄になってしまう可能性があります。
民法・区分所有法は、出題数が多いだけでなく出題範囲が細かく分かれているのが特徴です。優先して勉強し、この範囲でしっかり得点しておくと合格率がアップするでしょう。
学習スケジュールの計画を立てること!
マンション管理士試験では、科目に関わらず合格ラインの得点を目指せば合格できる確率が高まります。
出題傾向が高い範囲に力を入れて勉強すればよいのですが、それでも他の範囲を無視するわけにはいきません。勉強しなければいけない範囲が幅広いだけに、学習スケジュールを綿密に立てる必要があります。
まず、出題傾向が高い範囲と自分の得意な範囲が一致するかチェックしてみましょう。一致すればラッキーですが、出題傾向が高い範囲を苦手としている場合は不利になります。
それだけ時間を多く割いて勉強する必要が出てきますから、準備期間の確保といかに効率よく知識を頭に入れるか勉強法を厳選することが大切です。
マンション管理士の独学合格するためのスケジュール計画の内容
マンション管理士試験に独学合格するために、どのようなスケジュールを計画すればよいのか紹介します。
マンション管理士合格に必要な勉強時間は「500~600時間」
一般に難関といわれる資格試験は10%以下の合格率を指しますが、マンション管理士も10%に満たない合格率を出している試験です。
難関試験を突破するには、500~600時間の勉強時間が必要だといわれています。人によって、準備できる期間や1日の勉強時間は異なるでしょう。準備期間によってどんな勉強法をとったらよいか、見ていきましょう。
10か月前に勉強を始める場合
マンション管理士試験では、かなりの長文の問題文を読みこなさなければならない、つまり、速読力が要求されますので時間との戦いになります。引用:Yahoo知恵袋
マンション管理士試験に独学で合格したという体験者の中には、300~400時間の勉強時間で済んだという人もいます。
平均的には500~600時間の勉強が必要だともいわれていますから、時間に余裕を持って勉強を進めたい場合は10ヶ月ないし1年くらいの勉強期間を作ってみることをおすすめします。要領よく勉強を進めることができれば、1日1時間程度の勉強で10ヶ月で300時間の勉強ができるでしょう。
1日2時間集中できれば600時間の勉強ができます。短期間での学習にはどうしても無理が出てしまうため、心身ともに負担を軽減しながら勉強するには長期間の準備をするのがおすすめです。
半年前から勉強を始める場合
1日2時間以上の勉強時間をとれる場合は、半年前からの準備でも間に合うかもしれません。あくまでも平均的な学習時間からの計算ですから、効率よく勉強できるよう努力が必要です。
1日2時間以上の勉強は仕事をしている人にとっては大変です。時間を確保するのも難しいかもしれませんし、疲れて勉強どころではないときもあるでしょう。それを見越したうえで、勉強を続けられるかどうかがポイントです。
3か月前から勉強を始める場合
マンション管理士試験合格に向けて、3ヶ月間しか勉強期間をとれないのはなかなかハードです。効率よく勉強が進んでも、1日3時間以上の勉強時間が必要です。
勉強時間だけでは割り切れないことがあるかもしれませんが、いずれにしても相当勉強に身を入れなければならないはずです。通信講座の直前対策などを利用してみるのもいいかもしれません。
マンション管理士に独学合格するために動画・音声教材を有効活用すべし!
マンション管理士試験に独学合格するためには、動画や音声教材を活用すると効果的です。移動中や休憩中などの隙間時間を使えば、効率よく勉強を進めることができます。
動画や音声教材をスマホやタブレットで視聴できるマンション管理士通信講座をチェックしておきましょう。
フォーサイト
フォーサイトのマンション管理士・管理業務主任者通信講座は、充実した教材で最新の試験対策ができる通信講座です。
CDコースとDVDコース、CD+DVDコースがあり、自分に向いた勉強法を選べます。CDなら16枚、DVDなら10枚付いてくる講義はeラーニングと合わせて集中的に学習するのが効果的です。
スタディング
スタディングのマンション管理士/管理業務主任者講座は、スマホやタブレットでの隙間時間学習を推奨する通信講座です。
初心者でも学習しやすいように、1回の講義時間が短めにできているのも特徴です。倍速視聴をすれば時短で勉強することもできます。
問題集や過去問にも、スマホやタブレット、PCで取り組めるのは便利です。間違った問題を復習モードで勉強したり、いつも身軽に効率よく勉強できるのがマンション管理士の魅力です。
TAC
スクールでもおなじみのTAC マンション管理士/管理業務主任者W合格本科生Sは、テキストとeラーニングでしっかり学習できる通信講座です。
講義動画はスマホ、タブレット、PCいずれでも視聴でき、インターネットフォローシステムもあります。不動産系の資格に強いスクールでもあることから、内容に期待できる講座です。
まとめ
独学のスタイルにもいろいろありますが、最大限に効率よく勉強することを考えると通信講座を活用するのがおすすめです。
特に隙間時間を利用して勉強しようとする場合、講義動画などをスマホやタブレットで視聴できる通信講座を選ぶのがよいでしょう。