士業の一つとして人気の高い行政書士。法律系の資格としては取得しやすく、多くの人がチャレンジしています。

ここでは、行政書士の仕事内容や将来性、給与、やりがい、向いてる人や向いてない人について紹介します。

行政書士はどんな資格?

まずは、行政書士とはどんな資格なのかについて見ていきましょう。取得すると得られるメリット、よく比較される他の資格などについても紹介します。

行政書士の特徴

行政書士は、身近な法律の仲介人としての役目を果たす仕事です。

有望性が高いとされる士業資格の中でも人気が高く、10%ほどの合格率を出しています。民法や商法、会社法について深い知識を得ることになる行政書士の資格を取得していると、転職や就職にも便利です。

法務や総務といった会社の陰の主役の部署で必要とされるスキルは、独立開業ではなくても活かせます。もちろん独立しやすく、開業のための資金が少なくてもOKな職業です。

行政書士を取得するメリット

行政書士は、仕事をしながらの勉強でも取得しやすい資格です。しっかり勉強すれば10人に1人は合格できるので、モチベーションも上がるでしょう。

さらに目標達成することで自信がつきます。行政書士の資格は、企業に就職していても独立開業しても役立ちます。

すぐに独立しなくても、取得することで社内転職をすることも可能です。法律に詳しくなることで、仕事の幅が広がる可能性が大いにあります。

行政書士とよく比較される資格

行政書士とよく比較される資格の一つに司法書士があります。同じ士業として人気が高いというだけでなく、行政書士のステップアップとして司法書士の資格を目指す人もいます。

司法書士に絶対的な独占業務があることから、行政書士と司法書士の両方の資格を取得しておきたいと考えている人もいるくらいです。

ただし、行政書士と司法書士の合格率を比べると明らかに司法書士の合格率が低く、司法書士をあきらめて行政書士を目指すという人もいます。

行政書士の仕事内容は?

行政書士の資格を取得すると、行政書士事務所に勤めたり独立開業すると考える人が多いでしょう。具体的には、行政書士がどんな仕事するのかについて、見ていきましょう。

1万種類を超える法的書類の作成

行政書士の仕事のメイン業務は法的な書類の作成代行です。

代書屋などと呼ばれることもあるものの、取り扱う書類が1万種類を超えることを思うと法律の専門家として他の仕事には代えられない重要な役目を果たしているといえるでしょう。

顧客となるのは個人から企業まで幅広いのも行政書士の特徴です。役所や警察署など官公署へと提出する書類を確実に作成して受理されるためには、専門家として行政書士の助けが役立ちます。

コンサルティング業務をこなすことも

行政書士の業務には、顧客のコンサルティング的な範囲も含まれます。

全ての行政書士が同じ業務をこなしているとは限りませんが、顧客の目標が上手くいくようにサポートしてあげるのも業務の一部といってよいでしょう。

顧客とミーティングする機会も多く、書類を提出するために官公署に出かけるなど、デスクワークばかりではないのも行政書士の業務の特徴です。

行政書士の将来性

AIが進化することによって、士業の仕事もなくなるのではないかと恐れられています。国家資格とはいえ、書類作成のみを請け負っている行政書士の場合はAIに仕事を奪われてしまいかねません。

しかし、法的な書類作成だけでは物足りないと思ってきた行政書士にとっては、AIの進化がむしろチャンスとなりそうです。AIがこなせる仕事を無理に取り合おうとせず、他の業務分野の開拓をすればよいのです。

せっかくの法律の知識を活かすには、企業のサポートをメイン業務にするのもよいでしょう。経営コンサルタントのような仕事を増やしていくことで、AIがさらに進化した時代にも重宝される行政書士となれる可能性があります。

行政書士の1日の仕事の流れ

行政書士のメイン業務といえば、官公署に提出する書類の作成です。必要な書類を作成するためには、間違った内容にならないように顧客との打ち合わせを念入りにおこなう必要があります。

行政書士の一日の仕事のうち、顧客とメールや直接のやりとりをする時間は多めです。その合間に書類を作成し、官公署に出向いて書類を提出する必要もあります。

書類に不備があれば、修正してまた官公署に出向く必要も出てくるでしょう。様々な連絡を見逃さないために、朝晩のメールチェックは欠かさずおこなっておくことも大切です。

行政書士の大変なことや難しいこと

どんな仕事にも苦労がつきものですが、せっかく行政書士の資格を取ったのに想像外の苦労があるとわかったらガックリしてしまうでしょう。そこであらかじめ、行政書士の大変な部分や難しいことなどについて紹介しておきます。

緊張感が高く気を抜けない

慣れた書類の作成とは言え、顧客ごとに案件は異なります。顧客の要望に沿いながらも官公署のルールに沿った内容の書類に仕上げなければならず、ミスが出ないように顧客との打ち合わせはしっかりとおこなう必要があります。緊張感の連続で気の抜けない仕事である点は大変と思うかもしれません。

法律の知識がない顧客にもわかりやすく説明する

個人から企業まで様々な顧客を持つ行政書士は、法律の知識がない顧客にもわかりやすく説明し、要望を聞き出す必要があります。ときにはスムーズに打ち合わせが進まず、次の予定を押してしまうこともあるかもしれません。

デスクワークだけで完結しない

書類を作成すれば仕事が完了するようにも見える行政書士ですが、書類を官公署に提出するまでも行政書士の役目です。

官公署の窓口が開いている時間に書類を受理してもらわなければならず、窓口が混雑しているときなど焦ることもあるでしょう。

また、ある程度はまとめての書類提出が可能だとしても、基本的にはデスクと官公署を行ったり来たりするような日が日常です。出たり入ったりとバタバタしやすい仕事で、デスクワークがメインというイメージとは異なります。

行政書士のやりがいやどんな人に向いた仕事か

苦労が多い仕事ほどやりがいもあります。行政書士をしていてどんな点にやりがいを感じやすいか、どんな人に向いている仕事なのかを紹介します。

身近な人を助けられる

行政書士は数多く存在します。独立開業していても、一つの町にいくつも行政書士事務所を見かけることがあるでしょう。

それだけ競争率の高い仕事という一方で、身近な人から頼りにされる仕事であるのも事実です。特に法律の知識が浅い人、インターネットなどしない人などは近所の行政書士事務所を訪ねることでしょう。

必要な書類を作成してあげるだけでも感謝される喜びが日常的あるのがに行政書士のメリットです。

自信につながる

法律の専門家として、弁護士などより身近な存在なのが行政書士です。担当する案件数が増えて実績が高くなれば、どんどん自信もついてくるでしょう。

越境することはできませんが、業務範囲も広げていくことで法律や交渉・コンサルティングなどのスキルが上がってきます。これが、さらに上の法律関連の資格を目指すきっかけとなるかもしれません。

フットワークの軽い人向き

行政書士が担当する仕事は、重い仕事もあれば簡単にこなせてしまうような仕事もあります。

もちろん行政書士だからこそ簡単にこなせるわけですが、どんな仕事も顧客や勤めている会社にとっては重要なことです。間違いなく仕事をこなす几帳面さが必要であると同時に、どんな仕事でも気持ちよく請け負う姿勢も大事です。

また、デスクワークだけでなく、顧客との打ち合わせや官公署に種類提出に出向くなどバタバタしやすいのが行政書士の特徴です。フットワークの軽い人のほうが、難なく業務をこなしていけるでしょう。

行政書士の給与は?

資格を取得して行政書士になったからには、前職よりも給与アップしたいところです。行政書士の年収や月収、独立した場合の収入、将来的な展望などについて紹介します。

雇用される場合の年収・月収

行政書士事務所あるいは企業の法務や総務に勤務する場合、雇われての給与となります。この場合、一般的な平均年収や月収とあまり変わりないと考えてよいでしょう。

日本人の平均年収は400万円を少し超すくらいですから、勤め先を選べばそのくらいの年収は得られる可能性が出てくるということです。

ただ法務や総務で出世する可能性もありますから、その場合は役職手当に期待できます。

独立した場合の収入

行政書士事務所を開業した場合、人によって収入に大きな差が出てくるようです。

開業したての人だと年収200万円台という人も少なくないくらいですから、いかに信頼と実績がモノをいう職業かがわかります。ただし、独立開業して成功し数千万円という年収を得ている人もいます。

成功するまでには時間がかかるかもしれませんが、収入アップの可能性は大いにある職業ではないでしょうか。

将来的な展望

書類の作成などは機械化される時代がやってきたとしても、経営コンサルタントや法務コンサルタントのような業務に手を広げればさらなる収入アップにつながります。

書類作成よりもむしろコンサルティングのほうが専門的な業務となり報酬を多く得やすいでしょう。将来を見越して業務範囲を広げておけば、その業務で信頼や実績ができて確実な収入源となる期待があります。

まとめ

行政書士は、国家資格として非常に人気の高い士業です。合格率10%といっても、難易度が低いわけではありません。

とはいえ、士業の資格を目指す人が最初に目を付けやすい資格でもあることから、資格取得者が多く仕事を得るのも高い競争率です。

さらに資格取得者が増える前に、資格を取ってしまったほうが有利なのは間違いありません。

 

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