転職や就職に役立つ資格は、取得しておくと役立つだけでなく自信にもつながります。

ここでは、人気の旅行管理者の資格について、仕事内容や将来性、給与、やりがい、旅行管理者に向いてる人・向いてない人などを紹介していきます。

旅行管理者を目指している人はもちろん、何か資格を取得したいと検討している人も、参考にしてみてください。

旅行管理者はどんな資格?

まずは、旅行管理者がどんな資格なのかについて見ていきましょう。旅行管理者の特徴をはじめ、資格を取得するメリット、よく比較されやすい他の資格についても紹介します。

旅行管理者の特徴

旅行管理者とは、正確には旅行業務取扱管理者という資格です。旅行業務を行う営業所で顧客との旅行取引をする責任者を指します。

旅行管理者は国家資格の一種で、国内旅行業務取扱管理者と総合旅行業務取扱管理者に分かれています。総合旅行業務のほうは国内外の旅行について扱える一方、国内旅行業務は国内旅行のみを取り扱える資格です。

旅行業務を取り扱う営業所には、最低1人以上の旅行管理者を置かなければならないと法律で決められています。またパッケージツアーのパンフレットなどにも営業所名と共に旅行管理者の氏名が記される決まりです。

大規模な営業所の場合は2名以上の旅行管理者が必要ですから、旅行業界で働きたい人には有利な資格といえます。

旅行管理者の試験は、観光庁の登録を受けた機関が行う研修の修了者で一定の添乗実務を経験していなければ受験できません。

観光地理や運賃・宿泊料金の計算、旅行業や宿泊の約款、総合旅行業務の場合は出入国管理法についても問われます。国内旅行業務取扱管理者試験の合格率は年々上がっており、2018年度は38.3%の合格率でした。

しかし、総合旅行業務取扱管理者試験は近年合格率が下がっており、2018年度は11%の合格率国内旅行業務に比べるとはるかに難易度が高い試験になっています。

毎年春には旅行業務に就いている人などを対象に旅行管理者に関する研修がおこなわれています。修了テストに合格すれば、国内旅行業務試験の実務科目が免除されます。総合旅行業務試験で実務科目が免除される研修もあります。

取得することによるメリット

旅行管理者の資格を取得すると、旅行会社の営業所で責任者として勤務できる可能性が出てきます。旅行会社の営業所では、必ず旅行管理者を責任者として置かなければなりません。

10名以上の規模の営業所では2名以上の旅行管理者が必要ですから、資格手当や役職に就ける期待も出てきます。

旅行業務を取り扱う会社を起こしたりフリーのツアーコンダクターになる場合も、旅行管理者の資格を持っておくと信頼度が上がって有利です。

旅行管理者と比較されやすい資格

旅行管理者に関連する、あるいは類似する資格として旅程管理主任者があります。ツアーコンダクターや団体旅行に同行する場合に必要な資格で、窓口業務となる旅行管理者と比べると旅行先の現場業務を行うのが特徴です。

他にも現場の仕事として、外国人旅行者に付き添って外国語で観光案内をする通訳案内士(通訳ガイド)の資格があります。

旅行管理者の仕事内容は?

旅行管理者の資格を取得すると、どのような仕事に就けるのか見ていきましょう。

旅行代理店の窓口・企画業務

旅行会社の営業所では、旅行者に対して旅行の案内をしたりツアーの企画などをする業務があります。資格がないとできない業務ではないものの、旅行管理者の資格があるとより専門的で確かな知識を持って顧客へのサービスを行えます。

また、旅行会社の営業所では旅行管理者の資格を持つ人を1人以上置かなければならない法律上の決まりがあるため、資格手当や役職を得ながら働ける可能性も出てきます。

旅行代理店では、旅行者に取引条件を説明したり契約に関する書面を交付します。広告や料金の掲示が適切かどうか気を配るのも旅行管理者の役目です。

旅行計画の作成は、会社としてあらかじめ企画したものに参加者の募集をかけるときもあれば、旅行者から旅行計画を作成してほしいとリクエストを受けるときもあります。旅程を管理するのも旅行管理者の業務の一つです。旅行に関する苦情処理も旅行管理者が担当します。

ツアーコンダクター

旅行管理者の資格に加えて旅程管理者の資格も持っていると、ツアーコンダクターとして働くことができます。旅行会社の窓口業務や旅行計画の作成をするだけでなく、実際に旅行者を旅行先で案内する仕事ができるのは貴重な経験です。

旅行代理店として独立

独立して旅行代理店を起ち上げたり、フリーの旅行管理者として旅行計画を提供するような仕事をすることもできます。

定年退職者や高齢者、セレブリティなどを対象に仕事を獲得すれば、フリーでも食べていける可能性が出てきます。他社商品の受託販売ができる第三種旅行業者の資格を取得する手もあります。

旅行管理者の将来性

旅行業界は今大人気の職業です。少なくとも東京オリンピックが開催される2020年夏までは旅行業界が低迷することはないでしょう。

国を挙げて外国人観光客を歓迎していますし、実際に外国からの観光客は圧倒的に増えています。旅行管理者の仕事では、旅行者に直接旅行計画を案内したり契約をします。

臨機応変なコミュニケーションが求められるだけに、まだまだAIに先を越される心配もないでしょう。

ただし好景気だけに目指す人も多い業界ですから、他の人に差をつけるためには全ての旅行を取り扱える総合旅行業務管理者を目指したり外国語に習熟することをおすすめします。

旅行管理者の1日の仕事の流れ

旅行管理者の資格を持っている人でも、勤務先の配属部署によって業務内容は異なります。よくあるのが、カウンターセールスと旅行企画を兼ねている旅行管理者です。

パッケージツアーをはじめ、個人旅行や団体旅行の申込者や検討している人などが旅行代理店に訪れます。そのとき直接接客をするのがカウンターセールスで、旅行内容の案内の他に営業的な役目も担っています。

旅行を検討している人に的確な商品を紹介したり、個人旅行の計画の手伝い、契約とカウンターセールスだけでも幅広い業務を取り扱っています。

一日中カウンターセールスをするときもあれば、接客業務を離れて旅行企画に精を出す時間もあります。

社内での打ち合わせが入ることもあり、なかなか忙しい一日を送ることになるでしょう。特にカウンターセールス業務は接客業になるため気をつかうことも多々あります。店舗の営業時間が長い場合はシフト勤務になることもあります。

旅行管理者の大変なことや難しいこと

憧れの旅行管理者の仕事にも、大変なことや難しいことなどがあります。実際に旅行管理者として働いている人はどんな点に苦労しているのか、調べてみました。

仕事量が多い

多くの場合、旅行管理者はカウンターセールスをしながら旅行企画やクレーム処理なども担当しています。

接客中には他の業務ができませんから、効率よく仕事をしたくても思うような時間管理ができないことも少なくありません。接客中にできなかった業務は残業して行うなど仕事量が多くなる傾向はあります。

平日に休日を取りにくい

代理店勤務の場合、休業日は土日祝日以外になることが多いでしょう。世間一般が休日の土日祝日に休みを取れないと家族や友達と一緒に過ごしにくいといった問題が出てくることもあります。

顧客からのクレーム処理がある

カウンターセールスで接客中、あるいは旅行中や旅行前後の顧客からクレームが入ることがあります。そのクレーム処理の責任者は旅行管理者になる場合が多いです。

旅行を提供する側として間違いがないように注意する必要もありますが、細心の注意を払っていてもときには理不尽なクレームを受けることもあります。クレーム処理は決して気分の良い業務ではありませんが、件数を重ねるうちに勉強や実績になるのは確かです。

旅行管理者のやりがいやどんな人に向いた仕事か

旅行管理者として働いて実感できるやりがい、どんな人に向いている仕事なのかについて紹介します。

ツアーの企画ができる

旅行管理者には、旅行計画を立てるという業務があります。個人旅行から大規模なツアー企画まで、様々な旅行計画ができるチャンスがあるのです。

よくありがちなツアー企画も移動や食事、宿泊などの計画が綿密に組まれていないとどこかでトラブルが起こります。問題が起こらないのは大前提ですが、そのうえでツアーの参加者に喜んでもらえる旅行を計画するのが旅行管理者の仕事の醍醐味です。

旅行者に喜びを提供できる

旅行の目的は様々ですが、ほとんどの場合は余暇を楽しむために計画されます。研修旅行や視察旅行などの場合でも、旅行先で目的を達成してメリットを得られれば良い旅行になったという満足感があります。自分が計画した旅行が旅行者に喜ばれたとき、旅行管理者をしていてよかったと感じられるはずです。

旅行管理者に向いてる人

裏方ながらイベントの采配を振るう幹事役が好きな人には旅行管理者の仕事が向いています。団体旅行のツアー企画ともなれば、集団の1人1人に満足してもらえる旅行を成功させなければなりません。細かいところまで配慮が行き届き、なおかつ全体の調和も考えられる力が必要です。

接客やクレーム処理をすることも多い旅行管理者は、コミュニケーション能力に長けている人が向いています。最初からコミュニケーション能力が高くなくても、人と接しているのが好き、人に喜んでもらえるのが好きという人はこの仕事でステップアップしていける可能性があります。

好奇心が旺盛な人も旅行管理者に向いています。旅行者のニーズは人それぞれに違います。ありきたりな提案では満足しない人もいますから、常にアンテナを張って観光情報を仕入れておくことが役立ちます。

逆に無難な旅行がしたいという人もいて、そのような人が求めるのは高い安全性です。旅行先のリスクにも敏感であることが望ましいでしょう。

旅行管理者の給与は?

旅行管理者として働き始めると、どのくらいの収入を得られるものなのでしょうか。雇用された場合の年収や月収、独立した場合の収入、将来的に伸びはあるのかなどについて調べてみました。

雇用された場合の年収・月収

旅行代理店に就職した場合、新卒での初任給は月20万円前後というケースが多いようです。ただ、好景気な時期には給与にも期待できますから、初任給が低めでもすぐに昇給したりボーナスに期待できるなどのメリットがあります。

年収は250万~400万円といったところが平均的です。長く勤務することによって実績が高まり、さらに役職に就ける可能性も出てきます。

実績が評価されれば、平均以上の年収を目指すこともできるでしょう。会社によっては、インセンティブが付くこともあります。カウンターセールスをして契約を取るごとにインセンティブが付けば収入をアップできます。そのような制度があるかどうか、就職前にチェックしておくことも重要です。

独立した場合の収入

旅行管理者として実績を積み、独立した場合には、安定した取引先を獲得したりカリスマ的なツアー企画をするなどの特徴を活かすことが収入アップのコツになります。営業をしなければ仕事を獲得できませんから、独立した人の収入には差があります。大口の顧客をつかむためには、確かな実績を積んでおくことが大切です。

将来的な展望

日本国内では、外国人旅行客を歓迎している最中で観光客が激増しています。日本に来てから、国内の旅行会社を利用してツアーを申し込む外国人も少なくありません。

そういう意味では、2020年中くらいまでは確実に旅行業界は潤うと見られています。また、高齢社会になって定年退職した人が海外旅行に出るなど、日本から外国旅行に出る人も増えています。

国内旅行業務取扱管理者より総合旅行業務取扱管理者のほうが 仕事の範囲が広がるため、総合のほうを取得しておくと将来的にも高い見込みを持てるでしょう。

まとめ

旅行業界で活躍できる旅行管理者の資格は、取得しておくと確実に就職や転職に役立ちます。

日本国内で旅行業が好景気な今、資格を取得して転職すれば収入アップにも期待できます。旅行管理者の仕事内容に興味を持ったら、資格取得を検討してみませんか?

 

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