ミドル世代以降に人気の高い資格、マンション管理士。その合格率は約8~9%と、10人に1人合格できるかどうかという程度です。
人気の資格と比較しても難易度が高く、難しいと挑戦する前からあきらめてしまう人もいるかもしれません。
そんなマンション管理士の資格試験について、合格するために必要な勉強時間や合格率、難易度などをくわしく紹介します。
マンション管理士の難易度、合格率は?
マンション管理士試験の難易度は、どのくらい高いのでしょうか。なぜ難易度が高いのか、合格率も含めて見ていきましょう。
宅建より高い難易度の資格
マンション管理士は、非常に専門性の高い資格です。
同じように法律に関わる専門性の高い資格として行政書士や宅地建物取引士がありますが、これらよりもマンション管理士試験は難しいといわれています。
宅建の倍以上の難易度といったら、どのくらい難しいか漠然とでも想像がつくでしょうか。
実務で求められる知識が多い
マンション管理士の難易度がなぜ高いかには、実務で求められる知識が多いことが関係しています。
宅建も不動産関係ではありますが、顧客の問題を解決するためにはマンション管理士のほうがより幅広い知識を求められるのです。
その対応力を判断するために、マンション管理士試験は難しいといわれています。
合格率は約8~9%
マンション管理士の合格率は、平成22~29年度までを平均すると約8~9%です。
平成29年度は、約13,000名が受験して1,168名が合格しています。10人に1人も合格できず、合格点を取るのが難しいことがわかります。
マンション管理士は他の資格と比べると難しい?
マンション管理士試験は他の資格と比べて難易度が高いかどうか、合格率や体験者の意見を含めて紹介します。
マンション管理士>宅建>行政書士
マンション管理士の資格は、よく宅地建物取引士や行政書士と比べられます。実はこれらの資格には全て民法の知識が必要です。
そこで、マンション管理士と宅建、マンション管理士と行政書士といったようにダブルライセンスの取得を目指す人も少なくありません。
いずれも国家資格で、取得しておくと就職や開業に便利なのも共通しています。ただ、難易度の差には開きがあり、行政書士よりは宅建が難しく、宅建よりマンション管理士がより難しいといわれています。
出題範囲が広い
あの試験は50問中、建物の構造やら設備やらに関する出題が10問(2割)あり、これがなかなか一般人には厄介です。
引用:ヤフー知恵袋
マンション管理士試験は、出題範囲が広いのがネックだといわれています。
出題数は50問で34~38問くらい解答できれば合格ラインという説もあるマンション管理士ですが、50問中10問ほどに特にクセがあるとの評判です。
幅広い出題範囲に対応するにはより多くの知識を頭に入れておく必要があるため、どうしても難易度が高くなります。
より専門性が高いほうが難しい
マンション管理の為の専門的知識が要求され、試験内容もその関連する問題が多く出題されます
引用:ヤフー知恵袋
行政書士とマンション管理士はよく難易度を比較される資格試験ですが、一方で比較するのがナンセンスという意見もあります。
というのも、行政書士とマンション管理士では試験方式が異なり、広く浅い知識が求められる行政書士と専門性の高い知識が多く求められるマンション管理士では本質が違うからです。
マンション管理士の合格に必要な勉強時間は?
マンション管理士試験に合格するために、勉強時間はどのくらい必要か調べてみました。
独学で500~600時間!
マンション管理士試験に合格するには、独学で500~600時間勉強する必要があるなどという説もあります。これは、実際に独学で合格した人がこのくらい勉強時間をかけたということでしょう。
毎日5時間勉強すれば、100日くらいで合格できる可能性が出てくると考えられます。3ヶ月みっちり勉強すれば合格できると頑張る人も多いのは、このような考え方にも影響されているかもしれません。
効率よく勉強すれば300~400時間
勉強時間ですが、管理士には300時間~400時間、管理業務主任者には過去問を一通りやるぐらい(おそらく数十時間)で済みました。
引用:ヤフー知恵袋
独学で、300~400時間かけてマンション管理士試験に合格したという人もいます。
ひたすら過去問を解く他、問題の解説や関連条文を何度も読んで暗記するという勉強法で合格できたとの説もありますが、実際の試験でも長文を速く読みこなす必要があるため、読む練習をするのは役立ちます。
通信講座では300時間で合格率20%
管理業務主任者の標準学習時間は300時間で本試験の合格率は20%
引用:ヤフー知恵袋
通信講座は独学より効率のよい学習方法を提供してくれます。学習時間こそ300時間と独学での学習時間と同じくらいですが、その合格率の高さに注目です。
独学での合格率に関して詳細なデータが取られているわけではないものの、通信講座では300時間の学習で20%の合格率を出しているというデータがあります。
同じくらいの時間勉強するなら、合格率が高まる通信講座にかけたほうが前向きです。
マンション管理士の勉強法はなにがある?
マンション管理士試験の勉強法にも、いくつかの方法があります。主な勉強方法について、特徴やメリット・デメリットを見ておきましょう。
独学
独学は、最もリーズナブルな勉強方法といえます。参考書や過去問題集などを買いそろえる必要はあるものの、スクールや通信講座にお金を使うよりは安い費用で済むでしょう。
最初から最後まで自分のペースのみで勉強できる点もメリットです。これを逆にデメリットと感じる人もいるでしょうが、マイペースで勉強したい人には独学が好まれます。
大きなデメリットとしては、学習スケジュールを自分で管理する必要がある、非効率な勉強になりやすいといった問題点があります。
通信講座
通信講座のメリットは、独学のようにマイペースなスタイルで勉強しながらも合格へのサポートを得られることです。
完全な独学ではモチベーションを高めるのも自分一人きりですが、通信講座の場合はスタッフや担当講師などがフォローしてくれるシステムがあります。
疑問点を質問できたり、添削指導を受けられる通信講座もあり、頼りにできる存在がいるのが心の支えになるでしょう。
中にはスケジュール管理をしてくれる通信講座もあり、とにかく効率よく学習できるのがポイントです。いつでもどこでも学習できる、e-ラーニングに対応した通信講座も便利です。
一方、通信講座のデメリットは独学に近い割にお金がかかるということです。やる気を応援してはくれますが、勉強に取りかかるかどうかは自分にかかっているのもデメリットになる可能性があります。
予備校(もしくは通う形態のスクールなど)
予備校では、講義に参加するだけで強制的に勉強体勢にさせられます。なかなかやる気が出ない、怠けグセがあるといった人には予備校が向いているでしょう。
そのぶん学力もつきやすいのですが、予備校には通信講座以上に費用がかかるというデメリットがあります。予備校に通いたくても通えない人が、通信講座を選ぶということも珍しくありません。
最近の通信講座は予備校さながらの講義動画を用意しているところもあるため、自宅にいながらにして予備校気分で勉強でき、通信講座ならわざわざ予備校に通う必要もないかもしれません。
まとめ
マンション管理士の試験は、難易度が高く合格率が低いと評判です。
ただし目指す人は減ることがなく、それがまた合格率を低下させる原因となっています。難易度や合格率にめげずにチャレンジするなら、効率のよい学習方法で絶対合格を目指したいですね!