旅行管理者は、営業所に1人以上の取得者を置かなければならない資格です。取り扱い業務によって国内と総合の2種類があり、国内試験の合格率は30%以上、総合試験は10%を切っています。
国内試験の難易度はそれほどでもないと予測できますが、他の資格と比較すると難しいのでしょうか。合格に必要な勉強時間についても、調べてみました。
旅行管理者の難易度、合格率は?
旅行管理者試験を受けるにあたって、難易度や合格率を知っておきたい気持ちはありますよね。参考までに旅行管理者試験の難易度や合格率、なぜその難易度なのかについて見ておきましょう。
国内試験と総合試験では大きな差がある
旅行業務取扱管理者、通称「旅行管理者」の資格は、国内旅行のみを取り扱える「国内」と海外旅行も取り扱える「総合」の2種類に分かれています。
当然、総合の資格を持っているほうが仕事に有利で、合格率も8%程度と取得が難しい資格です。一方、国内試験のほうは旅行業以外の人が受験することも多く、30%台前半の合格率と比較的取得しやすい資格といえます。
国内試験は合格率が高い傾向
国内試験の合格率はもともと高かった旅行管理者試験ですが、近年ますます合格率が高まっています。これには、実際に現場で働いている資格取得者が不足しているのが一因ではないかとも考えられます。
来日観光客が激増している今、営業所に少なくとも1人は資格取得者を置かなければならない法律があることから、試験の合格率を高めて旅行業に就く人を増やそうという考えがあるのかもしれません。
広く深く知識をつけておく必要
総合試験よりは比較的取得しやすいとされる国内試験ですが、そうはいっても広く深い知識が必要で簡単に取れる資格というわけではありません。
実際の業務も幅広く、旅行の企画からツアー実施における管理・監督、顧客への重要事項の説明や契約集結など気が抜けない業務の連続です。
業務で使う目的の人はもちろん、そうではない人でも心して受験対策をすることが大切です。
旅行管理者は他の資格と比べると難しい?
旅行管理者とよく比較される資格試験とどちらの難易度が高いか、合格率や体験者の口コミを含めて紹介します。
旅行業に特化した国家資格
旅行管理者は、旅行業に関しては唯一の国家資格です。海外旅行も取り扱える総合試験ともなると、通訳案内士に匹敵するほど難易度が高いといわれています。
旅行業関係では旅程管理主任者が公的資格で、旅行管理者に控えた資格といってもよいでしょう。研修を受けて実務経験を経ることで受験資格を取得できますから、旅行業に就いている人の受験者も多い資格です。そのため、合格するだけの知識も無理なくつけられます。
研修と実務経験を積めばほとんどが合格できる旅程管理主任者
旅程管理主任者の履修修了試験合格率は97%以上と云われていますが、受講要件が現に旅行業者に勤務している者か、添乗員派遣会社に雇用されている者又はその何れかに雇用予定の者とされており、要件に該当しないと研修を受講する事が出来ません。
引用:ヤフー知恵袋
旅程管理主任者の受験には実務経験や研修への参加が必須です。もともと知識がある人が受験していることから、ほとんど不合格になる人がいないというほど取得しやすい資格です。
それに比べると、旅行管理者の国内試験は誰もが受験できる一方で、予備知識がない人も受験することから合格率は低めになっています。あくまでも旅程管理主任者と比べた場合です。
難易度が高いが仕事を得るのは難しい通訳案内士
通訳案内士は1次試験は英語はtoeic840で免除、地理は国内旅行業務取扱管理者で免除、日本史はセンター試験60点で免除、一般常識は現代社会80点で免除、問題は2次試験ですがかなり難しいです
引用:ヤフー知恵袋
旅行管理者の総合と同等といわれる通訳案内士はかなり難関とされる資格試験です。
ただ、難関をクリアして資格を取得しても通訳案内士として食べていくのは難しいともいわれています。それなら、旅行会社で重宝される旅行管理者のほうが持っていて役立つとも考えられます。
旅行管理者の合格に必要な勉強時間は?
旅行管理者試験に合格するにはどのくらいの勉強時間が必要か、体験者の意見も含めてチェックしておきましょう。
10ヶ月前後が学習時間の目安
旅行管理者に合格するために通信講座などを受講するのであれば、大体10ヶ月前後が受講期間の目安と考えてよいでしょう。
1年に1回しかおこなわれていない試験ですから、1年間をまるまる受験対策に費やすのも賢明です。それでも総合試験に合格するのは難関です。
旅行業に就いている人の受験者も多いことから、総合試験では準備期間を長めにとったり、効率のよい学習法を探すことがキーポイントです。国内対策で200時間、総合対策で300時間を目安としている通信講座などもあります。
国内試験なら4ヶ月ほどでも合格可能
旅行業法1ヶ月、約款1ヶ月、国内実務2ヶ月で十分合格可能です。
引用:ヤフー知恵袋
国内旅行管理者試験は、旅行業以外の受験者が80%以上を占めるという試験です。1ヶ月の勉強で取得できるという人もいるくらい、総合試験に比べると短期合格も可能といってよいでしょう。
とはいえ、準備期間は多いほうが安心です。最短4ヶ月と見て半年もとっておけば勉強時間に不足はないという意見もあります。
最新の参考書や問題集が発売される時期も考慮
参考までに総合は5か月間勉強に充てる時間がある
引用:ヤフー知恵袋
独学をしようと考えている人の場合、最新の参考書や問題集が出る時期が1年前というわけにはいかないのがネックです。
試験まで半年を切った頃に前年の試験傾向も反映された書籍が出版されるため、そこから対策しようとすると期間は少なくなります。
ただし、過去の傾向や基本知識を得るには最新の書籍を使わなくても勉強可能です。対策には、期間に余裕を持っておくほうがよいでしょう。
旅行管理者の勉強法はなにがある?
旅行管理者試験に向けての勉強法にはどのような種類があるか紹介します。
独学
独学の勉強法は、自分なりのペースで勉強できるのが好都合です。ただし、独学を何ヶ月も続けるのは行き詰ります。
指針を見失ってしまう恐れもあり、せっかく早めに勉強を始めたのに挫折してしまったということにもなりかねません。お金があまりかからない勉強法という意味では、メリットのある勉強法です。
通信講座
通信講座は独学よりはお金がかかりますが、自分のペースで勉強しながら最短合格を目指したいという人が増えていることから人気が出ています。そのため、各社が競って講座内容を充実させています。
講座によっては、通学よりも質の良い学習ができる通信講座もあるほどです。合格率が高い通信講座もありますから、実績があって効率のよい学習法を提供してくれる通信講座を選べば有望です。
予備校(もしくは通う形態のスクールなど)
スクールの場合、通信講座よりも費用がかかる傾向があります。また、受講時間や通学時間など時間が拘束されるイメージがあり、講義のスピードについていけずに途中で断念してしまう人も少なくありません。そうなればお金の無駄になってしまいますから、向き不向きを考えて検討したほうがよいでしょう。
まとめ
旅行管理者試験は、国内と総合でも難易度や合格率が大きく異なります。旅行業を目指す人であれば総合を取得しておくと有利ですが、まずは国内試験を目指して様子を見てみるのもいいかもしれません。