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気象予報士の仕事内容や将来性は?やりがいや給与面など徹底解説!

気象予報士

気象予報士の資格を取れたらいいな!と思ったものの、実はどんな仕事が知らないなんてことはありませんか?

ここでは、気象予報士の資格に興味がある人のために、仕事内容や将来性、年収、仕事のやりがい、向いてる人・向いてない人について紹介します。

気象予報士はどんな資格?

まずは、気象予報士がどんな資格なのかを見ていきましょう。気象予報士の特徴、資格取得によるメリット、比較されやすい資格なども紹介します。

気象予報士の特徴

気象庁から提供された各種気象データを用いて天気を予測するのが気象予報士の仕事です。提供されるデータには、各地域の観測データをはじめ気象レーダーやアメダスの情報などもあります。

最新の情報だけでなく、ときには過去のデータも用いながら気象について分析・調査し、気温や湿度、降水確率などを予測するのが通常の業務です。

天気の予測は地形や地域の特性なども踏まえる必要があります。最近では自然災害も多く、日本では火山の噴火なども心配されていますから、地形の動きなどは特に重要です。

こうして分析された日常的な天気の予測が、天気予報としてテレビやラジオ、ネットなどに流れたり、特別な自然災害情報として知らされます。

天気予報を知ると日々の生活に役立つだけでなくイベントや販促の計画などにも便利です。漁師の仕事や命を守る役目もあり、気象予報士は人々の生活を陰ながら大きく支えています。

気象予報士の資格を取得するメリット

気象予報士の資格を取ると気象に詳しくなれます。例え仕事に就くことができなくても、私達が生きていくうえで自然の動きについて知ることは重要です。

外出中に誰かを救うことになるかもしれませんし、農業などに役立てることもできるでしょう。自然の動きに敏感になれると、人間が自分達の力だけで生きているのではないことがわかります。

自然に感謝しながら自然の驚異を知り、地球と共存しやすくなるのもメリットの一つです。

比較されやすい資格

気象予報士はなかなか難しい試験です。国家資格であり、誰でも受験できるものの合格率は平均4~6%と司法試験より難関といわれています。

気象について幅広い知識が必要で、予想の精度が高くなければいけないのもハードルの高さにつながっているでしょう。気象予報士とよく比較されているとは限りませんが、同じ天気に関する検定として天気検定があります。

こちらは民間の検定試験で、1級でも合格率は50%程度とハードルが低めになっています。こちらにチャレンジして感触をつかんでから気象予報士をめざしてみるのもいいかもしれません。

気象予報士の仕事内容は?

気象予報士の資格を取得するとどんな仕事に就けるのか紹介します。

予報業務をおこなう事業所ごとに置かれる

かつては気象について分析・予測する場所といえば気象庁が主流でした。現在でも国家機関として気象庁が主役ではあるものの、気象について分析・予測する機関は民間にも複数できています。

そうした機関から情報を提供してもらい、テレビやラジオ、ネットなどに天気予報が流れます。気象庁長官の許可を受けて予報業務をおこなう事業所では、事業所ごとに気象予報士を置かなければならないという法定があります。

例えば、テレビ局ならキー局と地方局全てに気象予報士を1人ずつ以上置かなければならないのです。また天気の予想については気象予報士におこなわせるという決まりも設けられています。

メディア企業で働く

テレビ局やラジオ局などで気象予報士として働く方法があります。気象予報のみをする人は珍しいかもしれませんが、アナウンサーなどで気象予報士の資格を持っている人はよくいます。

ただ、お天気キャスターが必ずしも気象予報士の資格を持っているかというとそうとは限りません。天気予報の台本を作るのが仕事という気象予報士もいます。

民間の気象会社で働く

民間の気象会社では、メディアに気象情報を提供する他に企業などの依頼に応じた気象情報を提供しています。

例えば広告会社でイベントをするときなど天気に大きく左右されるため、事前に気象情報を得ておきたいところです。そのようなときに詳しい予測情報を提供する気象会社で働くという手もあります。

商社などで働く

一般企業の中にも商社などのように天気情報が仕事に大きく左右されるところがあります。例えば、農作物の買い付けをしている商社などは世界の天候情報が必要です。

どのタイミングで農作物を購入すれば得するか、損しないかなどを天気予報から予測するわけです。気象予報士としてだけ働くわけではないかもしれませんが、気象予報士の資格を活かせる仕事が一般企業にもあります。

自衛隊などで働く

自衛隊の幹部の中には、気象予報士の取得が義務づけられている職務があります。自衛隊にもエリート部隊がいますから、難関国家資格の気象予報士と結びつけて考えるのは無理なことではありません。

自衛隊のエリートを生む防衛大学校と気象庁の職員を生む気象大学は同レベルくらいの難関だともいわれています。

気象予報士の将来性

気象予報士の仕事は、各種気象データを分析・予測することです。データの分析は、進化したAIにはお手の物というイメージがあります。

ところが、気象予報士の重要な仕事である気象予測の仕事はAIには難しい部分もあるようです。微調整をしながら人間の頭脳で複雑に考えていく作業は、AIが簡単に追いつけるものではありません。

ただ遠い未来には気象予測の一部もAIが担当することになるかもしれません。AIには難しいプレゼンテーションやコンサルティング的なところを強みにすると、気象予報士としての将来性に不安はないでしょう。

気象予報士の1日の仕事の流れ

気象予報士の1日の仕事は、勤務している場所によっても違ってきます。

例えばメディアに勤務している気象予報士の場合、朝から晩までという基本的な勤務体系の他に夜勤などが発生するときもあるかもしれません。

基本は朝一で気象庁から送られてきた気象情報をチェックし、メディアの放送時間に合わせて整理・予測をおこないます。放送担当と打ち合わせをしたり資料を作ったりとする中で、1日があっという間に過ぎていくでしょう。

一般企業に勤務している場合は、気象予報士の仕事以外に他の業務も兼任しているかもしれません。その場合、気象予報もしながら他の業務にも気を配らなければならず、余計に忙しくなる可能性もあります。

気象予報士の大変なことや難しいこと

気象予報士の仕事にも苦労や困難が伴います。どんな面で苦労があるのかチェックしておきましょう。

24時間気象を気にしなければならない

自然とのつきあいである気象予報士の仕事は、いってみれば24時間休みがないようなものです。気象庁の気象情報は1日中動いていますし、自分で自然と対峙して気象を予測する人もいるでしょう。四六時中気象のことを気にしていると気を抜けないということにもなってきます。

季節によって忙しさの変動が激しい

意外にも気象予報士の仕事は季節によって変動があります。台風が多い時期などには忙しくなり、比較的穏やかな気候の時期には仕事もゆるやかになってきます。

またイベント会社に気象情報を提供していると、イベントが忙しい時期には連動して忙しくなるようなこともあります。

責任が重い

気象情報は人の命に係わることもあります。財産の損得につながることもあり責任が重い仕事です。できれば大きな自然災害を事前に予測して人々に避難情報を教えたいところでしょうが、精度が100%の予測ができるとは限りません。

防げたかもしれないという事故で多くの人が被害に遭ってしまったと思うと、やり切れなくなってくるかもしれません。

気象予報士のやりがいやどんな人に向いた仕事か

気象予報士のやりがい、どんな人に向いているのか紹介します。

気象予報士のやりがい

予報が当たって人の役に立てたときには、やりがいを感じられる仕事です。

ただ自然とのつきあいから生まれる仕事ですから、予報が悪いほうに当たれば単純に喜ぶというわけにはいきません。シビアな仕事であるのも事実です。

向いている人

膨大な情報を分析し、ち密な予測を立てていくのが好きな人は気象予報士に向いています。また予報が外れたとしても次につなげていくことができる前向きな部分は必要でしょう。

気象予報士の給与は?

気象予報士の給与や将来性なども見ておきましょう。

気象予報士の年収

気象予報士の収入は勤務先によって違ってきます。自衛隊や気象庁のような国家機関に勤めれば、その給与は公務員規定によって払われることになります。

民間企業の場合、成功している企業に勤務すれば比較的高めの給与に期待できるでしょう。平均的なところでは500万~600万円の年収という説もあります。

もちろん、気象予報士としてのみの勤務をする場合と他の業務も兼任している人では給与も変わってきます。また意外にメディアの天気予報コーナーを担当する場合、300万~500万円とそれほど高くない給与平均でもあるようです。

気象予報士の収入は上がることはない

気象予報士は、地球に人が住んでいる限りなくならない職業でしょう。ただ一部の業務は機械化されることも考えられます。

そうなると、生き残れるのはより専門性の高い仕事をしている人になります。予報業務に磨きをかけたり、予報をいかに提供するかのスキルを高めていくのが将来的に役立つでしょう。

独立して独自の気象情報を提供するという仕事の仕方もありかもしれません。その場合は、破格の報酬を得ることも夢ではありません。

まとめ

気象予報士は難関の国家資格ですが、取得すれば働き口はそれほど少なくはありません。

募集こそ目立たないものの、気象予報士として働いている人は意外に多いものです。自然災害が多くなった近年、人々が安心して暮らすために役立つ資格として検討してみてはいかがでしょうか。

 

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