気象予報士試験は、独学で合格を目指す人も多い資格試験です。5%前後と合格率が低めの試験ですから、不合格の失敗は避けたいですね。
そのためには、勉強法や合格に必要な勉強時間もしっかりチェックして、綿密な学習スケジュールを計画する必要がありそうです。
気象予報士試験の独学合格するために押さえるべきポイントは3つ
まずは、気象予報士試験に独学で合格するために大切なポイントを押さえておきましょう。重視したいのは、3つのポイントです。
合格ラインを理解すること
気象予報士試験は、現役で気象関係の仕事に就いている人にも受験者が多い試験です。にもかかわらず平均5%程度の合格率から、いかに難易度が高い試験かが窺えます。
合格ラインは回によっても異なりますが、例えば最新の試験では、2つの学科試験がそれぞれ15問中11問以上に正解する必要があります。さらに実技試験では満点の70%以上の得点をする必要があり、気合を入れて挑まなければなりません。
2つの学科試験は、予報業務に関する一般知識と専門知識です。いずれも15問中11問以上の正解が必要ですから、どちらか一方をあきらめるというわけにはいきません。合格ラインを意識して勉強することで、やるべき学習が見えてきます。
予測手法と気象関連法規の勉強を優先すべし!
学科試験の一般知識では、気象現象や大気の物理的法則についてしっかり学んでおく必要があります。
それに加えて出題が多い傾向になっているのが、気象業務法などの法規に関する設問です。関連法規に関しても、確実に理解しておいたほうがよいでしょう。
専門知識の試験では、数値予報に関する技術を高めておくのが効果的です。最新の予測手法に注目することで、確かな技術が身に付いていく期待があります。
また、実技試験は学科試験の合格者のみの受験となりますが、学科試験を応用して解答する問題が多く出題されます。実技試験の準備をするためにも、学科試験に対策する力は確かにしておくことが大切です。
学習スケジュールの計画を立てること!
難関とされる気象予報士試験の勉強は、学習スケジュールを立てて取り組むことが肝心です。
闇雲にテキストや問題集に取り組んでも、あとどのくらい勉強すればよいのか、どのくらい力がついてきているのかが見えにくいでしょう。
学習スケジュールに沿って勉強することで、効率の良い学習ができるうえに見直しの時間などもとりやすくなってきます。
気象予報士試験に独学合格するためのスケジュール計画の内容
気象予報士試験に独学合格するためには、スケジュール計画が重要です。どのくらいの勉強時間が氷人的か、試験までどのくらいの準備期間を設けたらよいかなどを調べてみました。
気象予報士試験合格に必要な勉強時間は「1000時間」
一般に、気象予報士試験に合格するために必要な勉強時間は1000時間といわれています。人によってはもっと時間が必要になるかもしれませんし、もっと少ない時間で合格できる人もいるでしょう。
何しろ小学生でも合格者がいるくらいですから、単純に勉強時間では割り切れないのが複雑なところです。
資格試験の中でも格段に勉強時間が必要と考えられている気象予報士試験ですから、効率の良い学習方法を見つけることは必須ですね。
1日1時間、コンスタントに勉強されたと仮定すると、学科試験に関しましては、1年もあれば『一般知識』『専門知識』ともに、余裕でパスできると思います。
引用:Yahoo知恵袋
10か月前に勉強を始める場合
仮に1000時間を勉強時間として10ヶ月間でこなすとなると、1ヶ月で100時間の勉強をしなければなりません。
毎日休みなく勉強しても、1日3時間以上取り組まなければなりません。数年かけて勉強する人もいるほどの試験ですから、10ヶ月間あっても気を抜かずにスケジュールを見直しながら勉強を進める必要があります。
半年前から勉強を始める場合
6ヶ月間で気象予報士試験の全てに対策するのは大変です。ゼロからの勉強となると、相当の覚悟で猛勉強しなければならないでしょう。
1000時間の勉強をこなすにしても、1日に5~6時間は机に向かわなければなりません。もちろんスキマ学習を有効活用しながら、いかに時間を作って勉強するかも課題となってくるはずです。
3か月前から勉強を始める場合
ゼロの地点から、3ヶ月で気象予報士試験の合格を目指すのは至難の業です。働きながら受験勉強をするのは無理があるでしょうし、体を壊さないように気を付けることが大切です。
1000時間を3ヶ月で勉強するとしたら、1日10時間以上を毎日休みなく勉強に費やさなければなりません。中学生や高校生でも、それほどの時間を毎日勉強するのは無理があるでしょう。
ただ、3ヶ月猛勉強して失敗してしまっても、次の試験では経験者としてチャレンジできます。効率的な学習方法を見つけて、勉強を続けていくことをおすすめします。
気象予報士試験に独学合格するために動画・音声教材を有効活用すべし!
気象予報士試験に独学で合格するには、動画や音声による教材が効果的です。スキマ時間を活用した勉強も可能な教材について、紹介します。
ユーキャン 気象予報士講座
テキストの質の良さで定評がある通信講座です。知名度も高く、多くの受講者と資格試験合格者を輩出しています。
テキストには出題傾向が徹底分析されており、学科にも実技にも対応しています。わかりやすさを第一にまとめられており、練習問題が多いのも特徴です。
DVDでは要点がやさしく解説され、8ヶ月間で学習を終了できるようなカリキュラムになっています。メールでの質問やe-ラーニングによるスマホ・タブレット・PCでの学習も可能です。
ヒューマンアカデミー 気象予報士完全攻略総合コース
気象予報士試験では数学や物理などの知識も問われますが、こうした分野が苦手な人にもチャレンジできることをコンセプトにしているのがヒューマンアカデミーの通信講座です。
現役の気象予報士が講師を担当し、講義動画がわかりやすいのがメリットの一つ。102時間で終了できるようになっており、通学コースもあることから本格的な学習に期待できます。
e-ラーニングにも対応しているので、スマホやタブレットでスキマ時間学習するにも便利です。
藤田真司の気象予報塾
テレビ局や気象予報会社でキャスターなどの経験がある藤田真司氏が講師を務める通信講座です。DVD受講かインターネット受講を選べるようになっており、いずれも講義動画を中心に進めるスタイルです。
質疑応答による個別指導もあり、一人一人のレベルに合った学習ができる点も他の通信講座とは違う魅力があります。
何といっても見逃せないのは、気象予報士試験の合格者を多数輩出している点です。大手の通信講座とは規模が違うだけに、多数の合格者を出しているのはやはり講座内容が優れているからでしょう。合格お祝い金制度やサンプル教材などもあり、サービスも充実しています。
まとめ
気象予報士試験に独学のみで合格するのは難関中の難関です。できれば、質の良い通信講座を活用して効率の良い学習をしたほうがよいでしょう。
そのほうが、完全な独学より学習時間を短縮できる可能性が出てきます。何年もかけてチャレンジしている受験生もいますが、途中で挫折せずに勉強を続けて必ず合格を手にするにはサポートが頼りになります。
学習スケジュールで迷いがあるときも、通信講座を検討してみるとよいでしょう。